2013年7月13日~15日、北海道大雪山で開催された第1回大雪山ウルトラトレイル110km。Team PowerNaviの眞舩孝道は全コースを完走し、総合3位入賞を成し遂げた。
前半45km過ぎまでとろとろ走れる林道~ロード~林道。
とにかく、異様なほど、汗が噴き出る。
もともと汗っかきではあるが、流れる汗の量に少々困惑。しっかり塩分、サプリを定期的に摂取してたけど、追いつかないようである。
坐骨神経痛の症状も気にはなっていたが、熱中症からくると思われる筋痙攣。
突然、右足が痙攣したかと思ったら硬直。左腕も続いて硬直。
林道で倒れこみ、ほふく前進で、林道脇に回避。自分の弱さと、自然の厳しさを痛感。
症状が治まったかと思い動きだそうとするとまた硬直。その繰り返しを何度も何度も。8~10分、腰を下ろし様子をみる。
何とか動き出し、ようやく残雪が残る山岳地帯に突入。キンキンに冷えた沢水で全身アイシング!
一気にカラダ表面と内臓の温度を下げて、カラダを落ち着かせる。
「行けるか?前を追えるか?」
そう自身に大きく問いかけ、そこから、怒涛の追い上げで初日4位に滑り込み。最後の最後まで、翌日につながる走りを。一秒一秒を意識して、追いあげました。
やはり、それなりの大きな疲労感はあります。
前日のレースは、後半にかなり追いこんだので、夜も寝返りをうつたびに、チラチラ姿を現していた、坐骨神経痛。スタートはゆっくりと先頭集団で10キロあたりまで進む。
それから林道基調の延々と延々と果てしなく続く登り坂では、大きく坐骨神経痛の症状が現れ、左足が上がらなくなる。
ストレッチを行い、椎間板を広げながら、walkとrunを交互に繰り返しながら進む。
そうこうしているうちに、後続から追い上げられる。一時は7~8番手まで落ち、気持ばかり焦る。
焦る気持ちからか、明らかに精神的にパニック的な動悸が起こる。が、、、「冷静になれ!」と何度も自身に言い聞かせ、焦る気持ちを抑える。とりあえず、笑顔で走ってみようと!
この日のピークを登り切ったところで、少々ミスコースするも、最後の最後まで諦めない気持ちは残っている。
ラスト10kmの下り坂。
二日間の110kmのラスト10km!
3000mペース走+7000mビルドアップ走のイメージでスタート。はじめの3kmは、走りながら椎間板を緩める体勢で走りながらストレッチするイメージ足を動かす。中臀筋と股関節の可動範囲を徐々に広げていく。
そのうち、下り坂を駆け下りる惰性で、足の回転数を増やし、徐々にストライドも伸びてきた。
予定通り、約7kmのロングスパート!
途中キロ3分15秒台まで突っ込み、怒涛の追い上げ!
登りで抜かれたランナーを次々にまくりあげ!
なんとか総合第3位入賞のフィニッシュ☆
長い長い二日間が終わった。
ゴール後は、奥宮プロはじめ、将来性と身体能力を見極められ「世界で戦えるトレイルランナー」養成プログラムに選抜された集団!チームターザンのメンバーたちと意見交換会☆近くには、沢水が流れる小川もありアイシングしながら。二日間ともに戦い合った仲間たち。これまた、大きな刺激と無限の可能性を感じるひと時。
ちなみに旅費の捻出は、ふくしまの福男福女決定戦!
福男福女競走 でいただいた賞金を全額投資!足が出ましたが(汗笑)
でも、その金額以上に価値がある、計り知れない、オカネではけして買うことができない、二度と同じ瞬間を作り出すことができない時間を過ごすことができました。
家族、職場の皆様。ライフスタイルを支えていただいているスポンサー各社。そして、応援いただいたみなさまありがとうございます♪
このようなステージとフィールドを作り上げたくれた北海道の大自然と大会関係者に心より感謝申し上げます。
父との大きな思い出ができました。
眞舩孝道(まふねたかみち)
1978年福島県生まれ。
福島学院大学職員。2002年から07年まで国体山岳競技縦走部門に福島県代表選手として出場、優勝。その後トレイルランナーに転向し、さまざまなレースに出場、優勝・入賞している。
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