タンパク質を構成しているのがアミノ酸。人間にとって必要なタンパク質は約20種類ほどで、そのうち9種類は体内で合成することができないため、食事から摂取しなければならない「必須アミノ酸」です。
必須アミノ酸の中でも、
の3種類は筋肉の主たる成分であり、もっとも大事なアミノ酸です。この3種類のアミノ酸は、分子構造が枝分かれをしたような形をしているため、分岐鎖アミノ酸、つまりBCAA(Branced Chain Amino Acids)と呼ばれます。筋肉を構成するアミノ酸の3割から4割がBCAAです。
普段の生活では、BCAAは肉や魚など、タンパク質食品から取り入れられます。しかし、激しい運動や長時間の運動をした場合、筋肉中のBCAAは分解され、エネルギーとして消費されます。そのため、運動時にはサプリメントを補給することが必要です。
BCAAは肉や魚、卵などタンパク質食品に多く含まれています。アスリートが激しいトレーニングをする上で必要とされる10gのBCAAを摂取するためには、
が必要といわれています。これは普段の食事で摂るのはかなり大変なことになります。さらに、食品からたんぱく質の形でBCAAを多量に摂取しようとすると、脂肪分や塩分の摂りすぎになる可能性があります。ご飯やパンを食べれば炭水化物の摂りすぎも。また、身体を動かす前にこれだけの量を食べたら、お腹が重くてトレーニングどころではありません。
やはり、基本的には食事からBCAAを摂ることにして、不足分をサプリメントで補うのが効率的でしょう。