この合宿の成果だが、すぐには自分なりに消化し、トレーニングに役立てることができなかったという。3月に千葉の幕張でJFAユース選手権大会があったが、ユースB(15歳未満)で5位という不本意な結果に終わる。
「代表選出はギリギリで危なかったです」(あとりさん)
そこで2008年8月のJOCと世界ユース選手権に向けてスケジュールを立て、計画的な強化トレーニングを行うこととなった。月ごとにメニューを決め、弱点を克服していく。
「合宿でもらってきた資料を分析し、あとりに合わないメニューは外し、良さそうなものを選びました。3月のユース選手権では明らかに持久力不足だったのでインターバルトレーニングと本数こなすことで持久力を強化しました」(賢さん)
現在、ジムの人工壁ではオンサイトグレードが5.12bから5.12b/cぐらい、レッドポイントグレードが5.12c/dぐらい。
「3月ごろにはオンサイトグレードが5.12aぐらいだったのが、8月のJOCまでにトレーニングを積んでグレードを上げました。4カ月間きちんとトレーニングすれば、ここまで向上できるんだということがわかりましたね」(賢さん)
オンサイトで登る時は、事前にしっかりと使うホールドを確認しておく「オブザベーション」が大事だ
現在、当面の目標としては10月末に山口県で開催されるアジアユース大会、そして冬に開催予定のボルダリング・ジャパンカップで上位入賞を目指すこと。
「ボルダリング・ジャパンカップは去年、決勝になんとか進めたけれど6位と順位を落としたので、今年はもっと上に行きたいですね」(あとりさん)
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