追悼:新井裕己さん
2008年4月28日、東京大学スキー山岳部監督の新井裕己(ゆうき)さんが北アルプス、五竜岳山頂直下で遺体となって発見されました。享年32歳。
新井裕己さんは鹿島槍ヶ岳北壁や不帰1峰北壁の初滑降など、数々の記録を残した、日本を代表する山岳スキーヤーでした。また、雑誌『ロックアンドスノー』(山と渓谷社)の連載コーナー「ハードコア人体実験室」では、豊富なスポーツ生理学の知識と、自らの身体を使った「ハードコア」な実験・体験に裏づけされた、最新のサプリメント情報やダイエットなどの情報も私たちに伝えてくれました。
PowerNaviを始めようとしたきっかけは「ハードコア人体実験室」からの影響であり、実際に新井さんからメールで数々のアドバイスをいただきました。新井さんがいなければ、PowerNaviは生まれていませんでした。
最近ではご自身のブランド「laboratorism」を立ち上げ、さまざまなプロジェクトをスタートさせようとしていた矢先でした。
これからの活躍が期待されていただけに、早すぎる訃報に接し、残念でなりません。心からご冥福を祈ります。
新井裕己氏による「ハードコア人体実験室公開発表会」
2005年7月4日、モンベル渋谷店で行われた、新井さんの講演会「ハードコア人体実験室公開発表会」レポートです。オリジナルはブログに掲載したものです。3カ月で12kgのダイエット法 ハードコア人体実験室公開発表会
昨夜はモンベル渋谷店で『ロクスノ』人気連載、というかここしか読んでない「ハードコア人体実験室」著者である東大スキー山岳部の新井裕己氏による「ハードコア人体実験室公開発表会」。
クライマー向けの講座ということでクライミングコミュやクライマーズメーリングリストのメンバー、それにジムで見かける人が多い。総勢80人ぐらいか。
机の上にはカゴ一杯のサプリメント、さらに巨大な5ポンド容器に入ったプロテイン。
なんでも新井氏の主食はプロテインとゴマと健康エコナ。油分が不足するのでわざわざエコナを入れる。後はサプリメントのみ。炭水化物を取らず、高脂肪・高タンパクのケトジェニックダイエット中だという。野菜も植物繊維も取らなくても、健康でバリバリ運動できるという。ただし便は出なくなるそうだが。
この生活で3カ月に12kg減量し、冬のスキーヤー体型から夏のクライマー体型に改造することに成功したという。ダイエットの話になると、やはり女性客は敏感に反応してメモを取っている。
トータルの量を減らしても空腹感を感じなくするには、小分けにしてしょっちゅう食べていること。1日10食だそうだ。
連載にまだ書いてない情報としては、カルノシンが乳酸緩衝作用があり、クライミングには効くらしいという話があった。 その他、クライミング向けのサプリメントをいろいろ紹介。
質問タイムで、炭水化物無しのケトジェニックダイエットをやっていて、呑み会などの付き合いはどうするのか聞いてみた。週5日はケトジェニック、残りの二日は炭水化物ありの日にしておき、それを呑み会に当てるのだという。飲みに行くなら、つまみがいろいろ選べる居酒屋がクライマー向けと。
というわけで、セミナー修了後はクラハイメンバーと居酒屋へ。