「ヒマラヤ　アルパインスタイル　苦しみの芸術」2

PowerNavi BCAAを溶かして飲んでいた

佐藤：食料は、4日分は200gの行動食を持って行きました。初日だけ200gで、2日目以降は平均160gかな。

天野：パワージェル2つで120gでしたね。

佐藤：今回パワージェルが非常に活躍しました。上に行くとなかなか水が作れず、口がパサパサの状態ではシリアルバーは受け付けず、パワージェルは有効でした。

天野：行動食以外では、初日だけ贅沢にアルファ米を一人一袋用意しまして、後は100gの小袋を3人で2袋とか分けて食べてました。他にはマッシュポテトやコンソメスープ。あとPowerNavi BCAAをいただいたので、それをドリンクに溶かして行動中や、テントに入ってからも飲んでいました。

とっても寒かった「お座りビバーク」

天野：カランカで初日、テントを張ることができず、お座りビバークを強いられました。二日目はテントを張ろうとしたら回りが全部氷っていてテントが張れず、三日目もつらいビバークが続きました。今年のスパンティークでも同じような目に会いまして、初日は同じように氷を削ってお座りビバークでした。

佐藤：この日は着いた時刻も遅くて、夜の10時半ぐらい。氷を溶かして水を作るのですが、Jet Boilは効率はいいのですがそれでもなかなか水が作れず、12時半ぐらいまでかけて3リットルほど作った時点で、3人とも眠くてそのまま寝てしまいました。せっかくのシェラフがその日で濡れそうだったので、シェラフ無しで寝ました。かなり寒くて最悪でした。

一村：真ん中が暖かったでしょう

天野：3人並んで座ったまま寝ました。ぼくは左側にいたのですが、右半身はくっついているので温かいのですが、左半身とか左足とか寒くて辛かった記憶があります。パキスタンは暖かいと思ったのに。

会場から「座り方はどういう順番で決めるのですか」という質問が

天野：座り方は、なんとなくその場に付いた順番というか…　（笑