ボクサーにとって、一番必要な筋肉はどれかと尋ねた。小野選手はしばらく考えて「筋力というより、筋持久力でしょうか」と答えてくれた。3分間、12ラウンドの36分間を戦い続けること、動き続けることが大切なのだ。「下半身も大事です。足を止めたらサンドバッグ状態ですから好きなように打たれてしまいます」。もちろん腕の筋肉も必要だけど、腕の筋トレはしないという。よく言われる「重いパンチ」とか「効くパンチ」というのは、どういう違いなのだろうか。「腕の筋力も必要だけど、パンチの威力は踏み込みだったり、腰のひねりだったり、繰り出すタイミングだったりと総合的なものです」。
筋トレ、特にウエイトトレーニングをすれば腕や胸、脚などの筋肉はどんどん発達する。だが、ボクサーにとってそれらの筋肉があればいいわけではない。ボクシングに不要な筋肉は体重を増やすだけで無駄なのだ。これは重量階級制があるすべてのスポーツに共通している。勝負に必要な筋肉だけを鍛えることが大切だ。そして何より試合を念頭においた、実践的なトレーニングが欠かせない。それは技術であったり、敵の目を欺くトリックだったりする。フェイント、ジョブ。だからこそ、ほぼ毎日ジムに通い、シャドーボクシングやスパーに時間をかける。もちろん、毎朝30分から60分のロードワークは欠かさない。
小野選手は2011年からPowerNaviのサポートを受けている。ハードなトレーニングでPowerNavi BCAAはどのような効果を上げているのだろうか。
31歳という年齢は、プロボクサーとして若いとは言えない。10代、20代の挑戦者たちに負けないようにトレーニングを続けるためには、疲労を残さないBCAAは欠かせないサプリメントとなっている。 そのほかのサプリメントは、寝る前にプロテインを、そして試合前の減量期には体調を維持するために総合ビタミン剤を飲むという。
食事は朝が納豆ご飯か食パンに何かジャムなどをつけたものと野菜ジュース、ヨーグルトなど。昼はバイト先である千吉のうどん。夜は簡単に作れるものを考えて食べている。基本的に「揚げ物禁止」という。
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