裕磨くんはこのところスラロームにも力を入れている。スラロームを始めたのは2年前。多摩梨パークにいたスケーターが持っていたスラローム用のスケートデッキに興味を持ったのがきっかけだ。
「初めて見たときは、ビックリしましたね。僕たちが普段使っているデッキとはまた違う感じだったので興味を持ちました。それで気になって、父と一緒にいろいろ聞いてみたんです。それからスラロームの楽しさにハマっていきましたね。ちなみに僕の父も」
それから裕磨くんは、5回程スラロームの大会に出場している。2007年2月に開催された城南島フルプッシュスラロームのビギナーズクラスに出場し、見事優勝した。ちなみにこの大会では、自身のデッキではなく知人のデッキを借りて出場したそうだ。
続く鵠沼で開催されたスラロームショートスパンのビギナークラスでも優勝、城南島で開催されたフルプッシュオープンクラスでも優勝している。2008年に開催された鵠沼スラロームロングスパンでは2位、ショートスパンでは優勝を果たす。最近では、2009年4月に開催されたAJSA主催の城南島フルプッシュスラロームでは自己新記録を更新し、23.81秒というタイムで優勝を成し遂げた。
「今年のスラロームの大会は、風が強くコース上に設置されているパイロンが流されるくらいで、正直やりにくかったです。大会中は結構緊張していて、タイムも僅差で危ないところでしたが、優勝できてよかったです。けど、優勝よりも自己ベストを更新できたことが何より嬉しかった。この大会では自己ベストを更新することが目標だったので、達成感がありましたね。この調子で次の大会も頑張りたいと思います」
裕磨くんがこのようなパフォーマンスができるのも、日々の努力の賜物であることは間違いない。毎日のようにアールを練習して培ってきた技とバランス感覚が、これを実現させたのだろう。
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